はじめに

ランディングネットの使い方でキャッチ率を上げる方法

ランディングネットを正しく使ってキャッチ率を上げ、バラシを防ぎ、リリースする魚を守る方法を学びましょう。初心者にやさしいガイドです。

水際でフッキングしたトラウトをラバーメッシュのランディングネットですくい上げるアングラー

Photo: Jebulon / CC0 via Wikimedia Commons

魚が岸やボートに近づく瞬間こそ、多くのキャッチが決まるか失われるかの分かれ目です。キャスト、フッキング、ファイトのすべてを完璧にこなしても、最後のわずか数フィートで魚にフックを外されてしまうことがあります。ランディングネットは、上手に使えばその問題を解決してくれますが、下手に使えば新たな問題を生み出します。正しく使えば、ファイトの混乱した最後の数秒を、コントロールされた再現性のあるルーティンへと変えてくれるのです。

ネットの役割は、単に魚を確保することだけではありません。ファイトを短縮し、フックが外れる確率を減らし、魚を落ち着かせ、リリースするつもりの魚を守ります。理解してしまえば技術自体はシンプルですが、多くの初心者はネットを出すのが早すぎたり、魚を追い回したり、魚が自分のほうへ来るのを待たずに突き刺すようにすくおうとしたりします。このガイドでは、適切なネットの選び方と、経験豊富なアングラーが実践している使い方を解説します。

用途に合ったネットを選ぶ

最高のテクニックでも、小さすぎるネットや魚に優しくないネットの欠点は補えません。最もよく釣る魚種や水域に合わせてネットを選びましょう。

  • フープ(枠)のサイズ。 開口部は、狙う魚が余裕を持って収まる大きさであるべきです。小さすぎるネットは無理な角度を強い、魚を二つ折りにしてしまいます。
  • ネットの深さ。 深いバッグは、魚が入ったあとに飛び出してしまうのを防ぎます。
  • メッシュの素材。 柔らかく結び目のないラバーやコーティングされたメッシュは、昔ながらの結び目のあるナイロンよりも、粘膜やウロコ、ヒレに優しいです。ラバーはフックも絡みにくく、時間とストレスの節約になります。
  • 柄(シャフト)の長さ。 岸釣りやウェーディングのアングラーは、水面まで届く長めの柄を好むことが多いです。カヤックや小型ボートのアングラーは、狭いスペースで収納や取り回しがしやすい短い柄を好むのが一般的です。

必要になる前にネットを準備しておく

最後の瞬間にネットを手探りで探すのは、魚を逃す原因になります。ファイトが終わる前に準備を整えておきましょう。

  • ネットはすぐ手の届く場所に置き、パックにクリップで留める、ボートの手すりに立てかける、岸に挿しておくなどしておきましょう。
  • ウェーディング中なら、肩の後ろにマグネットリリースやクイッククリップで留めておき、ワンモーションで取り出せるようにしておきましょう。
  • バッグがフープに対してねじれたり絡んだりしていないか確認しましょう。折りたたまれたネットでは何もすくえません。
  • できれば事前にネットを濡らしておきましょう。乾いたネットは魚に厳しく、展開もしにくくなります。

魚の準備が整うまで待つ

これこそ初心者が犯す最大のミスです。すくうのが早すぎることです。まだ弱っていない元気な魚には、最後にもう一度突進する力が残っており、その突進はたいていネットを見た瞬間に起こります。

魚がランディングできる状態のサイン:

  1. 強く潜るのではなく、水面で横に倒れる。
  2. ランが長く力強いものから、短く弱いものに変わる。
  3. 安定したロッドのテンションで頭の向きをコントロールできる。

ロッドを高く保ち、ラインを張り、魚を水面で自分のほうへ誘導しましょう。ネットに近づいたところで急に走り出したら、ドラグに任せて走らせ、それからまた寄せ直します。あと数秒の辛抱が、バラシとフック外れを防ぎます。

ランディングの動作: 頭から、ネットは動かさない

技術そのものは短く、明確です。動くと決めたら、迷わず確実に動きましょう。

  1. ネットを動かさず、半分水に沈めて構える。 フープを水に沈め、そのまま保ちます。振り回したり魚を追いかけたりしてはいけません。
  2. 魚を頭からネットへ誘導する。 魚は前に進み、後ろには進みません。頭をリム(縁)の上に導けば、体は自然に続いてきます。尾のほうからすくおうとすると、ほぼ確実に魚を前へ驚かせ、手の届かない場所へ逃がしてしまいます。
  3. 魚が完全にバッグの上に来てから持ち上げる。 魚が中に入ったら、フープをひと続きのスムーズな動作で持ち上げ、魚をネットの底に収めます。
  4. その間ずっとロッドティップを上げておく。 ネットが閉じる前に魚が泳いで戻れないよう、安定したテンションを保ちます。

最も役立つイメージは、ネットで魚を捕まえるのではなく、すでに定位置にあるネットへ魚を誘導しているという考え方です。誘導はロッドに、保持はネットに任せましょう。

岸から、またはウェーディング中

魚を自分の近くの、やや深く穏やかな水へ誘導できる位置取りをしましょう。手を伸ばしてフープを沈め、ロッドで魚をその上に引き込みます。急な岸を魚を入れたネットで持ち上げるのは避け、代わりに魚を入れたネットを水際の平らな場所へ運びましょう。

ボートやカヤックから

可能なら、アングラーがロッド操作に専念できるよう、パートナーにネット入れを担当してもらいましょう。ガンネル(船べり)の上越しではなく横からすくい、自分のラインがネットの枠に絡まないよう注意します。カヤックでは、まず体勢を安定させてから、船体に近い低い位置ですくいましょう。

魚がネットに入ったあと

魚を取り込むことはゴールではありません。特にリリースするつもりなら、なおさらです。

  • カメラ、プライヤー、グリッパーの準備をする間、魚はネットごと水の中に保ちましょう。
  • 魚を何度も空中に持ち上げるのではなく、ネットを保持用のバッグとして使いましょう。
  • できるときはネットを水に沈めたままフックを外しましょう。ラバーメッシュならフックがほとんど絡まないので、これがずっと楽になります。
  • 魚に触れる前に手を濡らし、粘膜を守りましょう。
  • リリースの際は、魚が自力で泳ぎ去るまで水中で支えてあげましょう。

避けるべきよくあるミス

  • すくうのが早すぎる。 魚が疲れて横に倒れるのを待ちましょう。
  • ネットで魚を追いかける。 ネットは動かさず、魚をそこへ寄せましょう。
  • 尾からすくう。 必ず頭から誘導しましょう。
  • 魚が完全に入る前に持ち上げる。 中途半端に入った魚は、そのまま飛び出してしまうことがあります。
  • 乾いた結び目のあるネットをキャッチアンドリリースに使う。 粘膜を傷つけ、フックを絡ませてしまいます。
  • 手を伸ばしすぎる。 無理に身を乗り出すとバランスを崩します。特にボート上やウェーディング中は危険です。

ネットのお手入れ

長持ちするネットとは、必要なときに役立つネットのことです。

  • 海水や泥の釣行のあとは、腐食や臭いを防ぐために真水でゆすぎましょう。
  • カビを防ぐため、しまう前に完全に乾かしましょう。
  • 釣行のたびに、バッグや縫い目に穴やほつれがないか確認しましょう。
  • メッシュが引っかかったり伸びて型崩れしたりしない場所に保管しましょう。

まとめ

ランディングネットは釣りで最もシンプルな道具のひとつであり、最も誤って使われている道具のひとつでもあります。技術のすべては、辛抱と位置取りに集約されます。ネットを早めに準備し、魚が本当に疲れるまで待ち、フープを動かさずに保ち、魚を頭から誘導することです。これを一貫して行えば、フッキングした魚をより多く取り込め、足元でのバラシが減り、リリースした魚をはるかに良い状態で送り返せるようになります。まずは小さめの魚で動作を何度か練習してみてください。その日の大物が現れるずっと前に、自然と身についているはずです。